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中野美術館について
概要・沿革
公益財団法人中野美術館は、創設者の中野皖司が、家業林業に従事するかたわら、約25年にわたり収集した近代日本の洋画・日本画コレクションを中心に、昭和59年3月に開館いたしました。
開館時の創設者の言葉に「凡そ個人のコレクションは、その人の好みや、情熱によってなされたものが大部分であり、それぞれのコレクターの個性なり美意識なりがうかがわれる」とあります。
収蔵作品は、中野皖司の美術への情熱とゆるぎない審美眼によって形成されたコレクションであり、開館以来、中野美術館では、館蔵品による展覧会(作家展、テーマ展、常設展)を中心に開催し、今日に至っています。
建物と蛙股池
エトランスの階段を下りると、大きな窓ガラスの向こうに見える美しい借景がお客様を迎えます。建物は、万国博、日本庭園の迎賓館を設計された彦谷邦一氏の設計によるもので、内装には吉野産の赤杉を使用し、日本的意匠を取り入れるなど落ち着いた雰囲気で作品が鑑賞できます。
中野美術館は、奈良市の郊外、近鉄学園前駅に程近い緑豊かな蛙股池畔に建っており、四季折々の草木や野鳥を楽しむことができます。ここは、街に残されたサンクチュアリです。また、当美術館から蛙股池を隔てて小高い松林の中には、大和文華館があります。
蛙股池
日本最古のダムがつくられたのは西暦100年頃とも、推古天皇の時代とも伝えられ『日本書紀』には「倭国に高市池、藤原池、片岡池、菅原池をつくる」との記述がありその後菅原池が蛙股池と名を変えました。池の中央には綾女(あやめ)大橋がかかり、その西側は菖蒲池(あやめいけ)神社が鎮座しています。この神社は蛙股池の守護神として祀られています。
(奈良市河川課)
中野皖司プロフィール
- 大正14年
- 奈良県御所市に生まれる。
- 昭和18年
- 旧制畝傍中学校卒業
- 昭和24年
- 同志社大学 美学及び芸術学専攻卒業
大学卒業後、家業林業を継ぐ - 昭和30年
- 万里子と結婚
趣味の美術活動と共に作品蒐集を始める - 昭和31年
- 長男生まれる
- 昭和34年
- 長女生まれる
- 昭和59年
- 中野美術館開館 理事長及び館長に就任
- 昭和60年
- 藍綬褒章受章
- 平成07年
- 勲五等双光旭日章受章
- 平成13年
- 逝去 76歳
〒631-0033
奈良市あやめ池南9丁目946-2
電話・FAX (0742)48-1167